2005年07月17日

思想の根っこ

雨楽の根っこ

芳村先生は陶芸家であり、土の研究家だった。そして土と対話できる希有な哲学者でもあった。

僕は、何かあると先生の所に出かけていっては、話を聞かせてもらったものだった。
先生は土の話しかしなかったけれど、含蓄と示唆に富んでいた。
前向きで、やらなければいけない事がいつも山のようにあって、希望にあふれていた。

僕は、先生から生き方を学び、たくさんの元気をもらった。
先生が、土くれの素晴らしさを追い求めているように、僕は日本の家作りの素晴らしさを追いかけようと思った。

雨楽という家作りの思想の中に、土がきわめて重要な素材として存在しているのは、僕が芳村先生の弟子だからである。

土くれの探求に人生の全てをかけた人。僕はその人の弟子だったことを誇りに思う。

リック工房時代に、雨楽な家の会報に、芳村先生のことを2回ほど書いています。機会があったら読んでみてください。

また、芳村俊一先生の、土や窯や釉薬についての著作はたくさんあるので、興味のある方は読んでみてください。専門書としての内容も濃いけれど、行間ににじむ先生の人生観や哲学がとても魅力的です。

雨楽という家作りの思想の根っこに、芳村先生という人が存在していること、知っておいて欲しいのです。

土は、どれも素晴らしく、偉大だ。と言っていた先生。

今日、先生の通夜です。


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