2005年07月19日

先生と奥さん

芳村先生の奥さんの絵美さんが亡くなってから3週間ほどたつけれど、家族の夢の中に一度も現れたことはなかった。

孫の、高校に行っている女の子がおばあちゃんの夢を見た。
もう死んでいないはずのおばあちゃんと、みんなでおじいちゃんの病室へお見舞いに行った。
おばあちゃんは、おじいちゃんといつものような夫婦漫才のような会話を交わし、おじいちゃんのことこまごまと注意したり、しかったりした後。

突然言った。

ところであなた、私がもう死んでしまってこの世に居ないこと知ってた?

、、、う〜ん、なんとなくそんなことも、感じてはいたんだけど、、、もごもごとおじいちゃんは答えた。

あなたがだらしがなくて、心配でしょうがないから、こうしてまた見に来てあげたのよ。

、、、、ママがこの世に居ないんだったら、僕もこの世に居てもしょうがないなあ。

おじいちゃんはそう言って、おばちゃんと連れ立って二人で病室から出て行ってしまった。

その日の未明、先生は病室で静かに息を引き取っていた。

この話を娘さんの真紀子さんから聞いて、僕はそのときの様子がありありと目に浮かんだ。
一緒に聞いていた女性は、よかった、と言って涙を流した。

奥さん、みんなを安心させようと、先生と一芝居うったかね。

古くからの、へんど会のなじみの原さんが、先生の顔見ていこうよと言うので、一緒に見た。

先生の顔は笑っているように見えた。


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