日本で使われる木材の80%は外国の木だ。
温暖化が大きな問題になったり、京都議定書が話題になったり、自然との共生、森林の手入れの大切さなど、常に森林資源の活用が大切で、
ある意味、これからの日本の未来を、大きく左右するような事柄であるのにかかわらず、相変わらず大手ハウスメーカー、プレハブメーカー、そして町の工務店大工までも、とにかく日本の家は日本の木で造るんだと言う機運が見えない。
なにやってんだよ。
自分達の商売の利益ばっかり考えて、日本の将来とか、地球環境とか考えたこと無いのかよ。
日本の家は日本の木で造る。
こんな当たり前で、こんなに大切なことが、何でないがしろにされているんだよ。
日本の木が安価で出回っています。
外材と比べても決して高くない。
おまけに外材は、日本の工事現場にたどり着くまでに、いったいどれだけの貴重なエネルギーを使って来ているか。考えたほうがいい。
日本の市場では値段は安いかもしれないが、実は地球規模で考えると、とんでもなく高価だと言っていい。地球に大きなダメージを与えているのです。
とにかく日本の木で家を造ること。それが大切。
まだまだ木の産地のブランドを作るなんて考えてはだめですよ。
まず、広く日本の木を普及させること。それが大切。
ブランド化はその次です。
木の家の裾野を広げて行きましょう。
少しでも、付加価値をつけてという気持ちはすごく大切だけれど、今のところ木の家の裾野あたりでは、材木の産地を云々する人達は皆無に等しい。
裾野を広げることがとにかく一番大切なときに、変な競争はして欲しくない。
だめな木なんて一本も無いよ。だめにするのは、うまく使えない人間だ。
森林証明制度もいいけど、じゃあ証明されない木はダメなのかい?
木の良し悪しを勝手な基準で決めて、木の市場をせばめてきたことは記憶にまだ新しいはずなのに、また同じ失敗をするつもりなのかな。
日本の自然林は美しい。ほっておいても美しく豊かなこの森を、ばったばったと切り倒し、根こそぎチップにしておいて、後から植えた杉桧に責任が取れないのも困りものだ。
根こそぎチップにするのは国策だったんだから、その後の始末も国策でなんとかするべきだと私は思う。
木の家の裾野を広げる努力を、日本のあちこちでしている人間がいることを、より多くの人達に知って欲しい。
住まいは文化だと言う前に、木を供給するというその原点がゆらいでいる。