2006年01月14日

諸戸の町家 

諸戸町家外観

三重県桑名市に諸戸の町家がオープンした。
雨楽な家は、私がリック工房時代に、若い人達に本格的な日本の家に住んでもらおうと考えた家で、それは日本の家に住むんだという人達の、裾野を広げようという意図の基に作られた。

それはほぼ狙い通りの効果を挙げつつある。

人間に必要な住環境とは本来なんであるか。
日本人の住みべき家はどんな家なのか。

家造りとは。職人とは。監督とは。設計者とは。そして人間とは。
問いかけはつづく。
その問いかけそのものが、雨楽な家の家造りの思想となっていくのだと思っている。
諸戸町家居間諸戸町家居間和室





雨楽な家を発表した時に、私は言った。
決して民家民芸調の家にするなと。

真壁で柱が見えて、梁が見えて、塗り壁で、障子や紙張りの建具がはまっていて。
こういう家を若い人達にも違和感無く、おしゃれに見せるのは難しい。

それをうまく出来ないまま、民家民芸の領域に足を踏み入れると、それこそ蕎麦屋やうなぎやの様な家になってしまう。
木造はダサい。オジンくさい。と言われないようにしなければいけなかった。
諸戸町家キッチン格子諸戸町家キッチン





でも加えて私はいつも言っていた。
雨楽な家は、若い人向きにデザインされているが、本格的な日本の家だ。
木造在来工法の職人が作る木の家だ。
日本人の美意識が、伝統が、住まいの知恵が息づいている家だ。

雨楽な家は、やがては達人の住む数奇屋建築までつながるのだと。
諸戸町家2階ホール諸戸町家2階子供室





そのことは私がリック工房をやめて、静岡で事務所を開設した時から意識して実践してみた。
その結果、静岡のリメックスは、たった2年で数奇屋建築まで手がけるようになった。
リメックスの平岡さんの、お施主の意図を的確に捉えようとする情熱と感性は素晴らしい。
これは工務店と設計事務所が、コラボレーションして初めて出来ることだと私は思っている。

雨楽な家は本格的な日本の家の匂いがする。
その匂いに誘われて、人生の達人までも見に来てくれている。
このことを意識して欲しい。
でなければ雨楽な家をやっている意味が無い。

諸戸町家外観西諸戸町家外観アプローチ





諸戸アイサンという会社は、桑名の伝統ある名門の会社です。
かつては桑名の名士は、こぞって諸戸の造る数奇屋建築に住んだという。
雨楽な家と数奇屋建築をつなげるために、この町家は造られた。

本物を造りたいと言う人達のために、本物の家造りを提供しましょう。
雨楽な家から数奇屋建築まで。
雨楽な家の可能性はますます広がっていく。


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