水道橋の能楽堂を見てくれと、宝生流人間国宝の辰巳満次郎先生から電話を頂き、早速菊池建設の吉田さんと待ち合わせてうかがった。
舞台板を取り外し、削りなおしの工事をさせていただいてから、もう4年が経とうとしている。あの時も暑い夏だった。
舞台に何か引きずった黒い筋がついてしまっていた。
移動式の白版のキャスターが廻らなかったとのこと。その他細かいキズは多数あって、これは現実に使っている能舞台であれば仕方の無い事。
黒い筋の取り方をあれこれ考える。
演じている時に板が鳴ったりもするそうで、内弟子さんたちと舞台の上をあちこち踏んでみたりしたが、今日は鳴らない。
たぶんエアコンを使っているときに起こる現象だと思うのですが。
土曜日にお能の会があるそうで、そのとき鳴ったらその場所に印を付けてくださいと、舞台の板割りのスケッチを描いてお渡ししてきた。
久しぶりに能舞台に上がらせて頂いた。いつもながら気持ちが引き締まる感じがする。
ここは神聖な場所。白足袋をはいて、帽子を取ってそろりと足を運ぶ。
う〜ん、いいよなあ。
またお稽古つけてもらおうかな、何てこと無謀にも思ったりして。
てな事で、これからまた水道橋に何度か足を運ぶ事になります。