蒲原のS邸解体工事始りました。
お祓いをして、お施主がノコギリで柱に一本一本傷をつけてまわる。
こうすることで、家を壊すということに踏ん切りをつける。
最初の大黒柱にノコギリを入れる手が震える。
家を壊すことは一大事であること、あらためて知らされた。
家に神がやどっていたということ、あらためて心に感じた。
大きく湾曲されて張られた天井。
古い町屋に見ることが出来る手法だが、この家にもそれがあった。
解体屋のお兄ちゃんのいい家だよなという声が下から聞こえた。
そうだ、いい家なんだよ。
昔の家のように手をかけられないけれど、
負けないような質感のある本物の家を造ることを誓った。
神がやどるような家を僕は造りたいと思っている。