2010年07月30日

雨中有楽 街道筋の家

ヒメシャラ






街道筋の家にヒメシャラが入りました。
伊豆の山に入るとこのヒメシャラがたくさん自生している。

ヒョロヒョロ、スッとしていて、木肌が赤い。まあちょっと色気のある木です。春には白い花が咲きます。
私の家にも入っています。

街道筋の家のコンセプトを共有していただいたクライアントは、
たった一本入れる木に、このヒメシャラを選んでくださいました。いいですねえ。

色気っていうのは、新しい街道筋の家には必要ですね。

街道筋にこうして木が一本一本植わっていくと、
これは、昔の街道筋とはおもむきがだいぶ違ってきますね。

家の前に、車が止まって、木が植わっていて、けれど家並みが、いらかの波が調和を持って連なっている。
ちょっといいんじゃあないでしょうか。

古いものを残すことだけが街並み保存ではないのです。
一般の人たちが重要文化財に暮らしているわけじゃあない。
どんどん立て替えていっても仕方のないことなのです。

時代によってその姿を変えながらも、街並みが保存され、新しく形成されていく。
文化を、伝統を、意識し、隣の家との調和を考えながら家を建て替えていくんです。
すでに壊されてしまった街並みのことを嘆くのでなく、これから建てる家のことを真剣に考えるんです。

自分は、この街のこの場所に家を建てる。さあどんな家を建てるべきか。
真剣に考えるんです。
家は確かに自分のものですが、家によって造られる景観はみんなのものです。
それが地域の文化になっていくんですね。

やがて、みんなに言われるようになる。
「ああ、あなたは、いい街に住んでいるんですねえ」と。
ね、いいでしょ。


僕はこうして細々と家づくりをさせていただきながら、
不遜にも、50年後、100年後の街道筋の家並みを思い浮かべたりしているのです。


街道筋はすべて京都につながっている。
だから、どんな地方の街道筋の家も、京のみやびと文化を感じることが出来るんですね。



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