2011年12月12日

203高地

203







203高地に建っているニレイサンの碑。

後にロシア人やら中国人やらにいたづらされて、落書きだらけになっているけれど、

中国の人達にとっては、日本とロシアが中国の領土を取り合って戦ったという、
屈辱的な負の遺産としてこれからも残すのだという。
旅順港





霞んでいるが203高地山頂からは旅順港が丸見えです。



司馬遼太郎の坂の上の雲は国民的小説で、それが映像化されることは多くの人たちが待ち望んでいた。
昨日などは多くの坂の上ファンは、固唾をのんでテレビの前に座っていたことだろうと想像する。

それは私も同じで、BSで待ち切れず途中から観て、NHK第1で最初からまた見るなんてことをした。

この写真も私が坂の上ファンで、203高地へわざわざ出かけて行った証です。

「観測将校のように息を切らせて私も駆け上った。」なんてことを以前このブログでも書いた覚えがある。


で、テレビの坂の上の雲ですが。

ただ筋書きを辿るだけだったら、テレビは原作を到底超えることはできないということがよく判った。

特にね、
いつも戦争ものを観るときに、激しく興ざめするのは、

出演俳優が、頭を丸刈りにしていないということね。

丸刈りにする覚悟が出来ない連中を使うなよ、と製作者に強く言いたい。

有名人俳優でも無名俳優でも一様に、作品に敬意を表するならば、みんな史実の通り軍隊では当然丸刈りでしょう。

それが出来ないということ一点で、もうその作品は一級品ではなくなっている。

近年封切られた日本映画の戦争ものはその一点で、すでに評価の対象外だと私は思う。

ということで、NHKの坂の上の雲もたいへんな大作ですが、残念ですね。


でも、とは言っても、この年末は来週もさ来週も、やっぱり私は固唾をのんでテレビの前に座ることになるんでしょうね。

坂の上の雲ファンの心理は複雑です。




この記事へのトラックバックURL