
上海に行って古い街並み見てきてから、
ずっと気になっていた。
上海バンスキングという芝居の事。
清水市民劇場の年表を見てみたら、
1983年にオンシアター自由劇場が清水に来て、桜橋で上演されている。

戦前のほんの束の間の自由を謳歌しながら、
戦時体制に巻き込まれていくジャズを愛する自由な人々の物語。
上海の古い街並み、夜の喧騒。
ブランド物を身につけて盛り場を闊歩する、外国人を相手にする女の子たち。
多国籍な自由な雰囲気の中で、
僕は上海バンスキングという芝居のことを思い出していた。
それは戦争前夜の束の間に咲いたあだ花のような時代。
中国にとっては、屈辱的な時代だっただろうけれど、
軍国主義から逃れた日本人が一握りの自由を手にしていた場所。
それが上海。
内からも外からもナショナリズムを煽られながら、
みょうに上海バンスキングのことが気になっている私です。
ビデオを手に入れたりして観ています。