
築80年くらい。瓦の葺き替えを依頼されました。
土葺きの屋根が少々雨漏りがするようになったそうです。

予想以上に土が多い。
瓦の下には粘土が置かれてあり、その下には杉皮がひかれている。
野地板はおそらくすき間をあけてまばらに貼ってある。
瓦屋根にはすきまがあり、完全な防水性能は無い。
大雨が降ると、瓦のすき間から雨水が浸入して粘土を濡らすことになる。
さらに大雨が降り続くとやがて粘土だけでは雨水を吸収しきれなくなり、
その下の杉皮まで濡らすことになる。
日本の気候風土の中ではこの三層構造で十分なんですね。

棟瓦も住宅とは思えないほど大きく高く積んであります。