山に入って枝に出会う。
軽トラの荷台に乗せて農道を走る。
生け花の構想を練りながら。
キヨシローを歌いながらハンドルをまわす。
枝のリズムに僕のハートが反応する。
これってちょっとジャズっぽい。
小唄を御座敷でうなる時、芸妓が一生懸命シャミを合わせてくれるけど、
小唄もジャズだっていうからね。
その時だけのハートの呼応が実に心地よい。
そのここちよさみたいなものを、僕は今回花を生けていて感じたんです。
いけばなは、花材と会場とそして自分とのジャズセッション?
太い枝を曲げたり、矯めたりするのはロックか?
今までとは違ったいけばな観が僕の心の中に入り込んできた、そんな感じを受けています。