地持院襖絵の作者杉山なおこ先生が華道教室に顔を出されたので
襖絵の説明をしていただきました。
話し始めると熱が入ってきて、先生の絵に対する情念のほとばしりを身近に感じました。
禅宗のお寺に石だけを丹念に描き上げた襖絵が見事に調和しています。
お寺の書院の片隅から庭園越しに襖絵をながめると、庭の石組がそのまま襖の石組みとつながっていく様子を見ることが出来ます。
作為をとおり越したところにある無作為の美の不思議を見ることが出来ます。
地持院博道和尚の庭と、杉山先生の襖絵にかける想いがそこで合流している。
こういう偶然を奇跡というんだと私は思う。