N様の家に下地窓を取り付けることになっておりまして、
工期に迫られて朝早くから下地窓の製作です。
まずは枠から。
下地の材料
今回は地元の箱根の矢竹。沼津垣の材料として有名です。
その沼津垣には使えない細い竹だけを選んで材料にします。
あとは、ふじづる。これだけ。
いろいろノウハウはありますが、出来上がるとこんな感じ。
いい出来です。
琵琶湖の皮つきの葦ではありませんが、地元の手近の素材を使うということは数寄のこころにも通じますね。
草庵茶室の場合こんなふうに言うんだろうね。
「手近の有り合わせの材料で下地窓を編んでみました。」
大切なことはわびさびを楽しむ心。
味わう生き方。です。
現場に持って行ってちょっとあてがってみました。
こんな感じ。
塗りのこし窓などともいわれます。
建材ルートでいろいろな塗りのこし窓が市販されていますが、
本格的にはこんなふうに数寄屋大工や庭師が現場に合わせて編んだものです。
左官屋が塗り残して仕上がります。