2005年08月13日

材木屋のおやじ様

フラワーホームで材木屋さんと合った。
75歳、小柄だけれど背筋がピンとしたかくしゃくとした人生の先輩。
天然乾燥の、大断面の長尺物をたくさん持っているそうな。
雨楽の材料思想を語っても、なかなかかみ合わない。
写真を見てもらってもどうもよく理解できないみたい。
無理もないんですね。
でもこういう人が。、日本のぴんと張り詰めた美しい木造建築を支えてきたことは確か。
僕はこういう頑固な人好きですね。
この親父さんの持っている材料を生かした設計を、いずれやってみたいね。
とりあえず、今フラワーホームで計画している建物には使えないけど。
明日見に行きますと言ってわかれた。
今日、これから親父さんの工場へ寄ってみます。フラワーホームの社長の藤田さんと。
実はこの親父さん、藤田さんのお父さんなのです。
おやじ様  

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2005年08月08日

千年の芸

千年の芸
舞台





匠の技は千年の芸。

千年の芸が俗であろうはずはなく、
匠の技を磨くことは、己を磨くこと。

人の為になり、人を喜ばせ、人に感動を与える芸が、
俗であろうはずはなく、
磨きぬかれた匠の技は、聖なる技となる。

迷うことなく、ものづくりに、日々精進すること。

  
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2005年08月04日

テーマは日本

テーマは日本

今日、60年代の菓子屋をやりたいという友人の建物をプレゼンした。
題して、おやじの菓子屋。

予算は厳しいけれど、面白いものが出来ますよ。
金をかければいいものが出来るというものではありませんから。

写真は違いますよ。これは、雨楽オリジナル数奇屋。

この間、東北電力の工務店会に招かれて、話をさせてもらったけれど、住宅においてテーマは永遠に日本の家なのです。

気候風土にあった日本の家の追求は、数千年前から始まって、これからもずっと続く。
デザインと機能をずっと磨き続けること。

ところで、おやじの菓子屋。50歳になるおやじが街道筋で開く菓子屋。
相手は大人。旨くすれば若い女の子。スケベ心はやまらない。

建築としては、街道筋の家菓子屋バージョン。
やはりテーマは日本。

雨楽な家を創ったときに封印した、民家民芸の家をそろそろ開放するときが来たようです。

  
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2005年08月02日

石を探す

石を探す
小野田さんの柱石が欲しいと、リメックスの池谷さんがやって来た。
すっかり現場マンだね、池谷さん。
アコードワゴンが荷物運びのライトバンになってしまったね。

柱石を選び出すのは簡単なようで難しい。

数奇屋大工の加藤さんのやることを見よう見まねして、何気ない話に聞き耳を立てて、事あるごとにやってみて覚えた。

本も読んだ。いつも建物の足元を見た。いつも気にかけた。

地持院の柱石は、玄庭園の鈴木さんの置き場に入って、一日中石の山を崩して選んだ。
住宅にはとても使えない大きなものばかり、頭の中にうかべたイメージだけが頼りだ。
現場でバランスよく据わった時にはほっとしたね。

僕は雨楽会の先輩達に育てられた。今は雨楽という家作りを通じてその教えを人に伝える。

本物を追求する。美を求める。

本物を求めつづけた人間だけが、本物を作ることができる。
美しいものを造るためには、常に自分を磨いていなければならない。

僕はいつまでも雨楽の若い衆でいよう。

たとえば、こんな石にだって、僕らは精魂傾ける。

小野田邸の柱石2個、家とのバランスを考えて少し大きめ。
午後の日差しの強い中、池谷さんと二人で選び出した。

いいのが見つかりました。これなら大工さんもそんなに大変じゃないでしょう。

池谷さんは汗ダラダラだったね。少しは体を絞れよ。
他人事ではないけど。
  
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2005年07月30日

アトリエ夜景

アトリエ夜景

実は朝のアトリエです。

ずっと前に芳村先生と旅行に行って、僕は当然酒飲んで酔っ払って、2時頃トイレに起きた。
すると廊下の片隅の、自動販売機の前で誰かうずくまっている。よく見るとそれは先生で、なんと自動販売機の明かりで本を読んでいるのだった。
僕はもう朝だよ。みんなを起こすといけないから。と言っていた。

あれから何年もたって、気がついたら僕も先生と同じようなことをしている。
年取った訳ではないのですが。

昼間遊んでいるように見えても、きちんと仕事していますので、ご安心ください。
誤解のないように。


  
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2005年07月20日

ようこそ栗本さん

ようこそ栗本さん

昨日、栗本さんがひょっこり現れた。静岡市の羽鳥に家を立てて、確か先週引越しが終わったばかりのはず。

満面の笑顔で、うなぎパイをお土産に持ってやって来た。
もう感動です。最高です。と言ってくれる。

栗本さん。そういってくれるあなたに僕の方が感動です。
ありがとう。わざわざお礼を言いに来てくれるなんて。
僕も幸せです。

麦茶を飲みながら二人でものづくりの話をした。
こういう話が出来る人はそんなに居ないんだよね。
ものを作っているはずの人たちから、ものづくりの話があんまり聞けないのは寂しいものです。久しぶりで楽しかった。

家の良し悪しは、家の大小でもなく、ましてや金額の大小でもないこと。
改めて、僕は栗本さんの家を作らせてもらって再確認できました。ありがとう。

雨楽な家で、ひとつの考えをまとめた家造りの方向性は、間違ってはいないよね。
小さなことの積み重ねが、キャリアになり自信になっていく。

栗本さんのような人に、僕は支えられているんだということ、決して忘れないでこれからもやってゆこう。

家造りは、険しくも楽しい。

今度、栗本さんと一杯やりたいな。
そう言えば桑名の上岡さんからも電話があって、今、雨楽の施主さん達と一杯やっているんだ、今度ぜひ一緒に、なんて言われていたっけ。施主さんも電話口に出てくれたりしてね。会ったことも無いのに話が合うのは、雨楽の思想を共有できているからか。

これが原点だよね。やっぱり。

ちなみに、栗本邸は静岡のリメックスの施工です。リンクしていますからのぞいてみてください。完成写真が載っています。
現場監督の海野さん、ご苦労様でした。苦労が報われたよ。
  
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