像鼻酒
蓮の葉の真ん中に、ちょうど茎の来ているところに上から爪楊枝などであなをあける
そこにお酒を注ぐ
蓮の葉の上でお酒は玉になっている
それを下から茎をくわえてストローのようにしてお酒を吸い込んで飲む
これを像鼻酒という
ちょうど今頃、江戸の風流人たちが楽しんだお酒の飲み方
やってみてください
酔いますよ。
とまあそれはそれで
今月の地持院でのお茶とお花は10日と24日の金曜日です。
お茶では花所望というのをやってみましょうか。
亭主が正客に花所望をする
正客はそれではと花を入れる
次客、三客と花を入れて出来上がっていく花を楽しむ
茶花はね
一息にいれるんです
投げ入れですから、剣山なんかはもちろん無いわけで、
基本的には、花の茎の切り口を花入れの中の壁に当てて止める
直したりすると一般的にだんだん悪くなる
その時の気分で一息に入れる
だからお茶の花というのは下手でもいいです
完全なものだけがいいのではない
茶でも花でもそこにその人が出てくることが面白いんです
お茶会をやってるなんていうと
型どおりのお茶の作法を披露するような茶会を皆さん想像するようですが
それはそれで大切なのですが
一番大切なのは 人
一番面白いのは 人
型どおりの作法に気をとられて楽しめないお茶ではありませんから
皆さん気楽においでくださいね。
花所望でみんなで花生けて楽しいのはそこに人が出てくるからですよね。
像鼻酒なんてのうは、ほんとうにふざけて酒飲んでるとしか思えませんね。
お茶もお花も、禅も、そんなに気合を入れてやるもんじゃあないんです。