2010年11月14日

雨中有楽 七分間のシャワー

「七分間のシャワーのあるを知りてより湯に浸るたび君を思いぬ」

今朝の朝日歌壇の森下さんの歌

そうなんですよ。
あの公田さんのこと、寒くなってきたこともあり、僕も気がかりでした。
同じ思いでいる人たちが、どうもたくさんいるらしいね。

公田耕一さん、お元気なのでしょうか?
山頭火の様にどこかの空の下、歌を詠み続けているのでしょうか?

また聞かせてください。


  

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2009年06月29日

雨中有楽 ひと

今日は月曜なので朝日歌壇を見たがホームレス歌人の作品は掲載されていなかった。

その代りと言ってはなんですが、
「ひと」欄にいい記事が出ていたので紹介しておきます。

「キザな言い方だけど、
人の背中を流していると、おれの心まできれいになった気になるときがあるんだ。
まあ、でも、そんなことはいいや。」

これは15の年からずっと三助をやってきた71歳の橘秀雪さんの言葉。

この欄時々眺めていますが、話し言葉で書かれた今日の文章はいいね。
この「ひと」の感じがよくでている。

15の年から東京に住んでいると、すっかり江戸の人になるんですね。
東京弁が小気味いい。
このひとの人生も。

ひとすじに黙々と生きる。
その人生の重さをさらりと感じさせてくれる、いい言葉といい文章でした。  
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2009年06月06日

雨中有楽 山頭火

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今日ある人から電話をもらった。
うれしかった。

生死を超越してしまったかのような友人からメールも届いた。
ちょっと元気になった。

山頭火の句集を開いてみた。
静かな気持ちになった。

副家元の活けた花の写真を見直してみた。
拝みたくなった。

「分け入っても分け入っても青い山」

若い頃この句を見て妙に心がざわついたものだ。
焦りを感じてね。
焦っていたんだろうね。

今はただ 黙々と歩く山頭火のうしろ姿しか目に浮かばない。

そこに青山があるかどうかはわからないけれど、
僕も黙々と歩こう。

「別れてきた道がまっすぐ」

僕の場合あんまりまっすぐでもないけれどね。
でもひたすらに。ある決意をこめて。


最近ホームレス歌人の歌がちょっとどうもと言う感じで、
今回は山頭火を取り上げました。
この人もホームレス歌人だったんでしょうね、きっと。

文学は文学を意識してしまった時に、文学ではなくなってしまうんじゃないかと言う気がするのです。
コウダサン でも僕ファンですからね。
  
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2009年05月02日

雨中有楽 ホームレス歌人

見上げれば花冷えの空貧困のビジネスありて「貧」と「貪」の差
                  (ホームレス)公田耕一

貧をむさぼる商売を見聞きすると本当に暗い気持ちになりますね。

公田さん時代を切り取って短歌にしてくれています。


昨日は日大の工学部の学生さんが二人見学に来た。
二年生でこれから専門科目の習得が始まるようだ。
木造を学ぶ授業があるそうで、二人とも初々しいいい目をしていた。

初心を忘れないで、いつまでも建築に憧れ続けて生きていってほしい。
建築を商売としてむさぼるような、そんな連中の仲間入りだけはしないで。

建築を単なる工学と思わないで、文学として、詩を感じて、時代を感じながら、
生き生きと感性豊かに生きていってほしい。


建築も時代を切り取って表現されているんだと思う。
だからこそ、その積み重ねが伝統になっていくんだと思う。

昨日僕は彼らに言ったんだ。
古い伝統建築だけが素晴らしいんじゃない。
今まさしくこの現場で家を建てているこの職人さんたちも、伝統の一部で、まさに今伝統が作られつつあるんだと。
古い伝統建築と同じように尊敬されるべき人達なのだと。
それを意識しているかいないかは別にして、、、。

だから現場でいろいろ話を聞いてごらん、きっと面白いよ。


現場の面白さを彼らは少しは感じて帰ったろうか。

もっといろんな話をしてあげればよかったかなあ。
でもとっても忙しかったからね。ごめんね。
また来てください。
  
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2009年04月14日

雨中有楽 今週の公田さん

説教と引換へに配るパンならば生きる為には説教を聞く
               (ホームレス)公田耕一

教会での配給でしょうか。
静かに説教に耳を傾けている公田さんを思う。  
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2009年03月31日

雨中有楽 ホームレス歌人

今週の公田さん
温かき缶コーヒーを抱きて寝て覚めれば冷えしコーヒー啜る

アメリカの囚人 郷隼人さん
囚人の己が「(ホームレス)公田」思いつつ食むHOTMEALを

公田さんの存在は朝日歌壇の選者にも読者にも投稿者にも気がかりなものらしい
もっとも、このアメリカからの投稿者、囚人の郷隼人さんの存在も気になるんですよね
よく見掛けます。

新聞に投稿された歌を読みながら、様々な人生を思う。


そうそう、公田さん、反貧困フェスタ2009で貧困ジャーナリズム特別賞に輝いたそうです。
本人とは連絡が取れないと報道されていましたが、
本人は苦笑いしてるんでしょうね。

永久に連絡は取れないでしょうよ。
  
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2009年03月26日

雨中有楽 ホームレス歌人

七分の 至福の時間 寒き日は
コインシャワーを 一身に浴ぶ

私は、ホームレス歌人の公田さんの短歌を月曜日の朝日歌壇で見つけるのを楽しみにしている一人です。

前回病気しているような歌があったから心配していました。
元気になられたようですね。

至福のひと時はいたる所にあるんですね。
文学は人をゆたかにしてくれること教えられます。  
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