2017年10月31日

雨中有楽 古材の活用

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街道筋の家の解体工事

バックで家に突っ込んだ訳ではありません。

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古材を生かして使う仕事始まっています。  

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2017年10月07日

街道筋の家 ビフォーアフター 通り土間

街道筋の家の案内会。
あす8日日曜日開催します。
完全予約制。お電話ください。054−375−5289

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中庭まで続く通り土間。
この家の一番の見どころと言っていい。
改装前はこんな風でした。
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筋の通ったデザインの組み合わせをみてください。

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街道筋の家 案内会 雨中有楽

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 街道筋の家のこと
 京都に行って古い街並みを見る。みんな素敵だねと言う。若い女性たちがうっとりとした表情で歩いている。その美しい街並みを造っている建物を町家と呼ぶ。
通りに向かって軒を並べる家々の立ち並んでいるさまは実にいい。
 これは実は京都だから見られる光景ではない。京都を中心に日本全国には、津々浦々道路が古くから整備されてきた。その地方の街道筋には必ずこの京都に極めて強く影響された街並みが形成されていた。
 日本の街道は京都につながっている。だから京風のすてきな街並みが遠く離れた地方にも存在してきた。
 蒲原由比もその一つ。少し前の蒲原由比を知っている人たちは覚えているでしょうその街並みを。いまでも蒲原宿や由比の倉沢の町並みにはその名残が見られる。
時代は流れている。古いものは壊され新しいものに変わっていくことは当たり前のこと。 古いものだけが風情があって尊いなどとは言わない。市井の人々が暮らす町家は、京都に行っても古いものでも高々100年そこそこ。幕末の動乱で京都の町はその多くが焼かれ、いま私たちが目にしている京の町家の多くはその後建て替えられたものばかりなのです。
 人々が暮らす住宅がすべて重要文化財ではない。古いものを大切に残すことだけが重要なのでもない。大切なことは、古いものが新しいものに建て替えられるときにどういう風に建て替えられるかということ。建て替えるときにどうするか。
 家は個人の物です。だが街並みはみんなの物です。今に残るどんな街並みも建て替えを繰り返してきた。その繰り返しの中で街並みとの調和を先人たちは考えてきたはずなのです。なぜなら街並みはみんなの物、みんなの財産だからです。
美しい街に住んでいるんですね。あなたの家も素敵ですね。と訪れた人たちがため息をつくような、そんな街に住むことができることはとても幸せなことだと私は思うのです。

 古いものを大切にするということ
 お爺さんが建ててお父さんお母さんが暮らし、私が生まれて育った家。もう古くなって暮らしにくいから壊して新しい家に建て替える、それは当たり前のことです。でもほんとに建て替えなければならないほど老朽化し、手の施しようもないほど住みにくいものなのか。     ちょっと待ってください。  
 私は町家について、古いものを残すことだけが重要ではないと言っていますが、簡単に壊してしまうことを進めているのではありません。
 近代の住宅はあまりにも短命に過ぎます。これには理由があって、戦後の住宅事情が影響しています。戦後の住宅建設ブームから、伐採してろくに乾燥もしていない生の木でどんどん家が建てられました。  新建材が魔法の材料のようにもてはやされてどんどん使われました。
 50年前ぐらいから建てられた住宅のほとんどがこれらからの弊害をのちに受けることになりました。いわく木の家は長持ちしない。たいして価値がない。おまけに新しい家は人間を病気にまでしてしまう。
 その結果、住宅は簡単に壊され、簡単に建て替えられる存在になってしまった。それはある意味ややむを得ないことです。年月の経過にとても耐えられる代物ではないからです。
 ただ忘れてはいけないことがあります。同じ木造住宅でも、戦前くらいまでに建てられた住宅は建築としての価値が全然違います。それらの多くは100年、150年いやもっと、年月の経過に耐えることができる建物なのです。
 なぜなら、使われている素材が天然の本物の素材であること。建物自体に地域の気候風土文化に適応した造りやしつらえがなされていること。
年月の経過は本物の素材に味わい深い重みを持たせ、飽きることがない。隅々に日本の、地域の文化が感じられる空間は居心地がよく味わい深い。だから長い年月の経過にも耐えられるのです。
 そして、家にその家の歴史が刻まれている。お爺さんが家を建てたときの話、お父さんお母さんが暮らしてきた歴史、自分や兄弟が育ってきた時間、大切にしたい家族の記憶が詰まった家。これはおろそかにできない。
 愛されるべき古きよきものとして見つめることができる建物がここにある。そのことに気づいていない人達が実に多いのではないか。
 古いものを大切して生きる。戦後の経済成長の中で日本人が忘れ置き去りにしてきた美徳。そんな生き方が、古い建物を現代の暮らしに合わせて修繕し、模様替えし、日本的なしつらえや美意識を楽しみながら暮らそうという気持ちにしてくれるんだろうと思う。それはとても知的な素敵な暮らしだと私は思っています。
 そんな街道筋の家の修繕がほぼ終わって、見学をご希望する皆様をご案内する機会を得ました。
 完全予約制なので電話での申し込みが必要ですがどうぞお気軽にお申し込みください。
またご希望があれば、冒頭述べた新しく建て替えられた街道筋の家現代版やその他新築物件もご案内できますのでご相談ください。

電話 054−375−5289

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2017年01月26日

雨中有楽 街道筋の家 

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町家の再生。

古いいいものを残すことはとっても大切なこと。

古いものを新しくリノベーションして現代的に使うことの面白さ。

価値あるものを一緒に残そう。
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2017年01月06日

街道筋の気になる家

Sさんの庭木










向かいの井筒屋の中3の女の子が見せてほしいと言う。

だけどもうSさんちの家なんですよ。

  
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2016年03月21日

街道筋の家 

西





日本地図を広げてみると、
すると、東海道沿線に暮らしていることの素晴らしさに気がつく。
たとえば由比蒲原などの地域を考えると。
田舎でさびれて、人口がへっているような駅だけれど、そこから東海道本線に乗れば静岡駅まで20分、静岡駅から新幹線に乗れば1時間後には東京駅のホームに立つことが出来る。

空き地





これは実はすごいことです。
由比蒲原をそういう視点で見たならば、ここは日本一便利な土地だと言っても良い。
東海道本線の小さな駅は、どことなくさびれて寂しい。駅を降りて歩いてみても人通りは少ない。どこも人口は減っていると聞く。
だから空き家があったり、ところどころにぽっかり空いた土地がある。
どの土地も間口が狭く、両隣が迫って建てられ、奥行きばかりが深い。
一見どうにもなりそうにない土地に見える。だから驚くほど安い価格で売りに出ていたりする。
そういう土地を安価に購入して素晴らしいライフスタイルを手に入れた人達が存在する。

正面













駅前のマンションライフは便利だけれど、別の選択肢があることをこの人たちは私たちに教えてくれる。
ライフスタイルの形成における住まいの役割は大きい。
住まいは人生観までも表すと言っても過言ではない。
自らの生き方が表現された家に住むことが出来たなら、それは素晴らしい生き方になるに違いない。

ガレージ





あなたはどこに、どんな家に住んで生きていくのか。
東海道本線沿線の田舎暮らしは、すごく便利で、ひとの心も豊かで、食べ物もお酒もとても美味しくて、とても素敵な生活なのです。
あなたも街道筋の家の住人になりませんか?
これはライフスタイルの提案です。

玄関土間  
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2015年12月17日

雨中有楽 街道筋の家

土地3







街道筋の家

由比の本陣跡にほど近い極細の土地
おいしい蕎麦と寿司、桜エビで有名な井筒屋の向い。
古い家が解体されて売られていた。

土地3土地2








どうにもならないように見えたんでしょう。
売れない。
だから値が下がる。
そこに目をつけた若い御夫婦がいたんです。
でも、家を建てようにもどんな家が建つやら見当もつかない。

私が長年取り組んでいる街道筋の家は、こういう土地に適した家づくりの提案なのです。

内観






南面と西面が大きく開放されている土地。
うまく使うと絶好のロケーションを確保できる。

西面に大開口を設けることは、長いこと日本の家づくりではタブーでした。
西日はどうしても対処できない。
西日はすべてを劣化させてしまう。
とくに夏の西日はどうにもならない。

外付けブラインドはそんな日本の家づくりの常識をひっくり返すすごいアイテムなのです。
私は、ドイツのバレーマまで行ってそのことを確認して来ました。
もちろんビールも飲んだけれど。

西に大きく開かれた窓からは遠く三保半島から日本平、近くは薩陀峠、浜石岳が見渡せる。
美しいサンセットが毎日楽しめる。

で、今回は国産のオイレスを採用しましたが。

効果は抜群。

私の説明に半信半疑でいたそうなお施主様も大枚はたく価値は充分にあったと大喜び。
外観





気候風土に合った日本の家造っています。

  
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2015年10月22日

雨中有楽 玄関土間 畳

玄関1













S様邸玄関です。

街道筋の家は中に入ってもすごい。

敲きの床

漆喰の壁

古材の大黒柱と梁

竹の天井

分厚くごつい蔵をイメージした建具
玄関2














床の間のようなかざり棚

季節の花

お気に入りの焼き物など

飾ると楽しい
玄関3













ここは単なる家の出入り口ではありません。

人を迎える客間であり

近所の人たちとの交流の場でもある。

上がり框に腰かけてちょっとお茶でもどうぞ。

玄関から入る風に吹かれながらちょっと昼寝なんてことも夏にはあるかも。

ほとんどの人はここから先へは入ってこない。

日本ってそういう国

靴を脱いだり履いたりは実は大変なバリアー


だからこの空間は大切

この玄関に立った人はこの家はたいへんな家だと思うでしょう。


家の印象を決めるのは玄関です。
  
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2010年10月01日

雨中有楽 軒先と格子

軒先





街道筋の家というコンセプトで設計された家です。

由比の東海道筋にはこういうスタイルの軒先がよく似合う。

格子





そして格子。

上質な材料と手をかけた大工仕事の組み合わせ。

伝統的な和室のしつらえ。

日本の家のかがやくような白木の美しさ。

見学会を開催することになりました。  
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2010年08月05日

雨中有楽 街道筋の家

外観1





街道筋の家外観です。
駐車場の舗装が終わりました。

土を入れて、緑が入ると完成です。

きれいで、さらりと、知的な雰囲気です。

家は人を映す。  
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2010年08月03日

雨中有楽 街道筋の家

完成、構造2か所同時見学会、無事終わりました。
快く現場を開放してくださったお施主様、本当にありがとうございました。

おかげさまで、一日だけでしたが、すこぶる盛況でした。
お弁当を食べる時間もないくらいの次から次の御来場でした。

今回もいいチラシが入ったからね。
今回から、チラシは単なる宣伝でなく、私たちの考え方を広く知ってもらうための重要な手段として活用していこうという姿勢を、明確にしました。

思想を、理念を、そして生き方までにどこか共有できるものがある、そういう皆さんとより多く出会いたいと思うのです。

居間土間








内部写真です。十分な写真ではありませんが、雰囲気はお伝えできると思います。
ちょっとレトロな雰囲気が、懐かしく、暖かく感じられる空間が出来上がりました。

土間も含めた空間構成は、やっぱり日本の家には最適ですね。

板戸







旧家屋に使われていた物入れの板戸をそのまま入れました。

家は単なる住むための箱ではない。
家族の歴史とともにある大きな心のよりどころであるということを、お施主さんとともに私もまた再確認した次第です。

私には帰る場所がある。家族が待っている暖かく居心地の良い家がある。
新しく建て替えたけれど、先祖から連なる魂が感じられるような家がある。
歴史と伝統を大切にした、それでいてとびきりおしゃれで現代的で、誰もが振り向いて見ていくような、洗練された、知的なデザインの、私の家がある。

大いなるゆとりが心に生まれる。自信が人の顔つき、振る舞いまでも変えるだろう。

家には神が宿ることを、あらためて思うのです。

古い建具は新しい建物にもよくなじむ。どちらも本物だからです。  
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2010年07月31日

雨中有楽 街道筋の家

格子





ペンキ屋さんが格子の塗装に来てくれました。
この格子動くんですね。

部屋の中にいて、窓を大きく開放したいとき、格子があってはじゃまですね。

格子の様子が見るたびに違うので、この家を眺めている付近の皆さんはとても驚いたようです。

この可動格子はずいぶんあちこちで造ってきましたが、直接見物人の皆さんの感想を聞いたのは初めてです。新鮮でした。

街並み





町並みが造られました。
実は全体から言うとほんのちょっとなんですが、50年後100年後が楽しみです。


今日7月31日朝刊にチラシが入ります。
8月1日だけの見学会ですが、完成見学会と構造見学会と併せて開催出来る幸運を得ました。

お出かけください。日本の家造りに希望が見えてきますよ。

  
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2010年07月30日

雨中有楽 街道筋の家

ヒメシャラ






街道筋の家にヒメシャラが入りました。
伊豆の山に入るとこのヒメシャラがたくさん自生している。

ヒョロヒョロ、スッとしていて、木肌が赤い。まあちょっと色気のある木です。春には白い花が咲きます。
私の家にも入っています。

街道筋の家のコンセプトを共有していただいたクライアントは、
たった一本入れる木に、このヒメシャラを選んでくださいました。いいですねえ。

色気っていうのは、新しい街道筋の家には必要ですね。

街道筋にこうして木が一本一本植わっていくと、
これは、昔の街道筋とはおもむきがだいぶ違ってきますね。

家の前に、車が止まって、木が植わっていて、けれど家並みが、いらかの波が調和を持って連なっている。
ちょっといいんじゃあないでしょうか。

古いものを残すことだけが街並み保存ではないのです。
一般の人たちが重要文化財に暮らしているわけじゃあない。
どんどん立て替えていっても仕方のないことなのです。

時代によってその姿を変えながらも、街並みが保存され、新しく形成されていく。
文化を、伝統を、意識し、隣の家との調和を考えながら家を建て替えていくんです。
すでに壊されてしまった街並みのことを嘆くのでなく、これから建てる家のことを真剣に考えるんです。

自分は、この街のこの場所に家を建てる。さあどんな家を建てるべきか。
真剣に考えるんです。
家は確かに自分のものですが、家によって造られる景観はみんなのものです。
それが地域の文化になっていくんですね。

やがて、みんなに言われるようになる。
「ああ、あなたは、いい街に住んでいるんですねえ」と。
ね、いいでしょ。


僕はこうして細々と家づくりをさせていただきながら、
不遜にも、50年後、100年後の街道筋の家並みを思い浮かべたりしているのです。


街道筋はすべて京都につながっている。
だから、どんな地方の街道筋の家も、京のみやびと文化を感じることが出来るんですね。

  
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2010年07月26日

雨中有楽 街道筋の家

格子





街道筋の家いよいよ出来上がりです。
格子もついて雰囲気が出てきました。

裏庭





こちらは外からは見えない中庭からの写真です。
外は35度だと言って大騒ぎですが、中に入るとウソの様に涼しい。
風わたる家、エアコンいらずの家です。

土間から






土間から和室居間の天井を見上げた状況です。
まだ工事中なので全貌をお見せできないのが残念ですが。

8月1日、完成見学会と構造見学会と合わせて清水区蒲原神沢で開催します。
美しい仕上がりと、美しい構造、これぞ日本の家というものをご覧にいれますよ。
お出かけください。  
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2010年07月17日

雨中有楽 街道筋

豊岡街道





これも街道筋の家。
但馬、豊岡街道に建っています。
竣工写真は庭が出来上がるまでお待ちください。

古いものを残すだけが街並み保存ではありません。
伝統を、街の美観を、文化をキチン継承しながら、新しいものを作っていくんです。

すでに壊れてしまった、日本の多くの街並みも、いずれ新しい街並みとして復活する時が来るかもしれないと僕は思っているのです。


来月、清水区蒲原で、街道筋の家の案内会開催予定です。  
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2010年07月16日

雨中有楽 街道筋の家

軒先





由比北田で田辺大工さんがコツコツと造っている街道筋の家。
そろそろ意図した形になってきました。

大屋根と下屋の葺きおろしの組み合わせ。
深く出した化粧の軒裏。

このスタイルはやっぱりいいよね。
街道はすべて京都につながっていることを実感します。

格子





手の込んだ格子です。
これを付けることによって、意匠もさることながら、
実際に、街道に沿った家の窓を開放して暮らすことが出来るのです。

今までしたくてもできなかった暮らしが出来るようになる。
新しい街道筋の家の暮らしの提案です。  
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2010年06月12日

雨中有楽 街道筋の家

軸





由比の町屋原と言うところに建っています。
間口が狭くて、奥行きが長い家。
それを横から見ると、こんな写真になります。
普通こういうふうには見ることが出来ないが、今回は横が駐車場だからたまたま見ることが出来る。

蔵のような家が出来上がります。  
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2010年05月31日

雨中有楽 街道筋の家

一階





木工事が進んでいます。

構造を見学に来られる方も多くいらっしゃいます。

理にかなった整然とした加構美に、皆さん溜息をついておられます。

木造の加構美を生かした家を建てることこそが、日本の木造の家を守る道だと、私は断言します。

それは、ほかのどの工法も真似のできない事だからです。

二階





適度な高さと適度な低さが、品良く組み合わさっている二階の梁組。

ボルトの差し方も、配線の方法もすべて考慮に入れて組まれている梁。

洗練され磨かれた構造表わしの家がここにあります。  
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2010年05月19日

雨中有楽 街道筋の家

街道筋





蒲原宿の街道筋の家。
下屋の瓦工事が終了しました。

南北に風がすうっと抜けて、どこの部屋もとっても明るい。
レトロだけれど新しく斬新な家が出来上がります。

瓦はどこまでもオーソドックス。
奇をてらうことなく、当たり前のことを、当たり前にきっちりと仕上げる。

基本に忠実に。
基本を磨き続けること。
その大切さをとっても感じている今日この頃です。  
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2010年04月30日

雨中有楽 街道筋

かわら





中庭側から見た母屋の瓦屋根です。
朝の光を受けていぶし瓦が鈍く光っています。

平屋





母屋の二階窓から中庭側の平屋屋根を眺めた写真です。
ここも瓦屋根になります。

今週は外回りの仕事がはかどりますね、きっと。

  
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2010年04月23日

雨中有楽 街道筋の家

大屋根






街道筋の家の大屋根の瓦がほぼ完成しています。
ここに下屋が、やっぱり瓦ぶきでついてきます。

新しい家がこうして街並みを形成していくのを見ると嬉しいですね。
きれいだよね。

住んでいる人達の見識の確かさを感じます。

ひら





平瓦の写真です。
きちんと瓦を割りつけてあるかないかは、こんなふうに斜めから見ると良く判るんですよ。

もちろんこの屋根は、地震が来ても棟が倒れないように施工してあります。
その写真は、後日改めてお見せしますね。  
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2010年04月14日

雨中有楽 街道筋の家

瓦





さっそく瓦が乗りました。
三州いぶし瓦。

瓦屋さんと話をしていてある危機感を感じました。瓦の未来のついて。

静岡の震度5の地震の後、瓦屋さんたちは目の回るような忙しさだった。
でもそれが過ぎたらパタッと仕事がないという。廃業も考えたとか。

ニュースでブルーシートに覆われた屋根の街並みの映像をご覧になった人も多いと思う。ある程度の地震が来ると必ずお目にかかる光景。

何かというと、瓦屋根の棟が崩れているのです。
それを応急措置でシートで覆い雨漏りを防いでいるという光景です。

これを防ぐことが出きたら瓦屋根のイメージはガラッと変わるはず。
震度5くらいの地震では何の被害も出ない瓦屋根。

これはね、棟の施工の方法でほとんど見事に防ぐことが出来るんです。
阪神大震災の後、棟の補強については一般化したはずだと私は思っていたのですが、どうもそうでもないらしい。

瓦屋根の棟部分はのし瓦とほとんど粘土で積んで固めてあるだけなのです。
これでは大きな横揺れに耐えられるはずはないのです。

これは手抜きとかではなく、伝統的にそういう工法で棟瓦は積まれてきたのです。
が、大きな揺れが来たら棟は崩れてあたり前ではもういけません。

崩れない棟を造る事を考えて施工することが必要です。
どうすればいいか。
棟の中に芯木を入れて、それをよりどころにして棟瓦を積むこと。これだけで状況はガラッと変わるでしょう。

それと、むやみと棟瓦を高く積まない事。これも大切です。
高ければ高いほど、見えは張れるかもしれませんが、震災にあう確率も棟と一緒に高くなるんです。

お寺などの建物の棟瓦は高く立派ですが、あの棟の中にはしっかりとした芯になる部材が屋根と一体になって入っているのです。

地震には瓦屋根は弱いんだと、一方的にきめつけられては、この素晴らしい伝統的な屋根葺材の未来が心配です。  
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2010年04月12日

雨中有楽 街道筋の家

建て方1





街道筋の家、建て方がはじまりました。
大きな瓦屋根が出来上がります。
街並みを意識した家が二軒ここには並ぶのでとてもいい影響を周りにも与えると思います。

大黒





大黒柱。
新しいこの家の歴史をしっかりと背負っていってくれます。  
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2010年04月01日

雨中有楽 街道筋の家

基礎1





街道筋の家、基礎が完成しました。
土間コンクリートを打って、建前を待つばかりになりました。

東海道の古い街並みににあう家が出来上がります。

基礎3  
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2010年03月28日

雨中有楽 街道筋の家

基礎





また一軒街道筋ににあう家が出来る。

昨日は午前中基礎コンクリート打ちでした。
不順な天候のあいまを縫っての工事ですが、コンクリートのためには悪くない。

東海道筋の古い街並みに新しい歴史を刻む家が出来る。
しっかりと歴史をつなぎながら。  
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2010年03月02日

雨中有楽 街道筋の家

解体






蒲原のS邸
解体工事が終わりました。
天候が悪くてなかなか手間取りました。

この当たりの家はみんなくっついて建っているので、
となりの家を壊すと、そのお隣のあら壁が出てきてしまうのです。

解体2






屋根もくっついて一体化している場合もあるので、切り離すのに苦労します。
皆さんお互いさまとはいえ、ご迷惑をおかけしています。  
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2010年02月09日

雨中有楽 解体工事

解体工事





蒲原のS邸解体工事始りました。
お祓いをして、お施主がノコギリで柱に一本一本傷をつけてまわる。

こうすることで、家を壊すということに踏ん切りをつける。
最初の大黒柱にノコギリを入れる手が震える。

家を壊すことは一大事であること、あらためて知らされた。
家に神がやどっていたということ、あらためて心に感じた。

天井





大きく湾曲されて張られた天井。
古い町屋に見ることが出来る手法だが、この家にもそれがあった。

解体屋のお兄ちゃんのいい家だよなという声が下から聞こえた。
そうだ、いい家なんだよ。

昔の家のように手をかけられないけれど、
負けないような質感のある本物の家を造ることを誓った。

神がやどるような家を僕は造りたいと思っている。  
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